EBS2 都市型狭小集合住宅

KGM_8892_REBS2 都市型狭小集合住宅
本計画は、隣り合う敷地のEBS3と合わせて計画された。EBS3の敷地と合わせて一体で計画することも考えられたが、用途地域、日影規制、高度斜線などの関係上、意匠的に複雑な形態となり、構造的にも複雑化することが懸念された。また、1棟の規模が大きくなることで、条例関係の制約も平面計画に大きく影響することが懸念された。
そこで、不動産の出口戦略も踏まえ、用途境にて分割して計画することとなった。狭小変形敷地で容積消化が難しく、どうしても塔状比が大きなることから、ラーメン構造では柱が大きくなりすぎて室内を有効利用できないことが考えられたため、本敷地では限界の壁式構造7階建てを採用することとなった。
意匠計画では、日影、天空率の検討からMAXボリュームを導き、高さ(20m以下)、面積(専有面積20㎡以上、延床面積300㎡以下)、条例関係を整理し、居住性を第一に平面・断面プランの検討を重ね、全体としてROI(投資効率)の最適化を図った計画となっている。
外観デザインにおいてはブラックを基調とし、細部に木目の柔らかな素材感、RCのソリッドな素材感を用い、多様な植栽を効果的に配置することで、周辺物件とは一線を画すファサードを生み出し、シリーズ化している。

▢DATA
用途:共同住宅
竣工日:2022.02
所在地:東京都渋谷区
規模:299.66㎡
業務範囲:建築設計KGM_8962_R
KGM_8566_R
KGM_8617_R
KGM_8703_R
KGM_8696_R
KGM_8989_R
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