京町家 Kyo-Machiya Renovation
母屋は、昭和2年築の町家で、店先は畳屋さんの店舗である。 改修や増築が繰り返される中で、ばらばらに機能が配置され、 生活しにくいプランとなっていた。本改修では、 既存躯体をスケルトンにして補強、 さらには一部取り壊しなどの取捨選択を行い、 各機能を集約して導線をまとめた。また、 うなぎの寝床のような本敷地にあったであろう坪庭を復活させ、 内部空間に自然の光と風を取り込み、 視覚的にも広がりの感じられる空間とした。 高齢世帯の居住に配慮し、極力段差を無くし、 コンパクトなプランでありながら、 のびのびと生活できる空間とした。さらに、改修後の暮らしが、 従来の生活の延長線上にあると感じられるよう、新建材を避け、 暖かく馴染みのある素材(木、塗壁、畳など)を中心に仕上げた。
▢DATA
用途:店舗兼住宅
竣工日:2014.03
所在地:京都府綾部市
規模:190㎡
業務範囲:インテリアデザイン、一部建築設計
施工:佐瀧建設