嵐山共同住宅 コンバージョン+新築
本計画は、元産婦人科医院の共同住宅へのコンバージョン(用途変更)+木造3階建て共同住宅(新築)の増築の計画である。用途変更部分においては、地域のシンボルであった既存建物のファサードを残すことで、記憶の継承をはかり、周辺環境への影響が最小限になるように配慮した。内部においては、スケルトンにし、居住性の観点から新しく平面プランを計画した。共用動線や既存窓などの制約を逆手にとり、活かすことで新築ではみられない多様な平面プランを生み出すことができた。
また、新築部分においては、周辺環境や既存建物と調和するようにシンプルな外観とし、全体のエントランス側となる道路に向けては小さな窓をランダムに散りばめ、控えめながら特徴的なファサードとした。
全体を新築とする計画に比べ、コスト、地域コミュニティ、サスティナビリティの観点で合理的な計画とすることができた。
▢DATA
用途:共同住宅
竣工日:2019.03
所在地:比企郡嵐山町
規模:用途変更部 390.65㎡ 新築部 171.54㎡
業務範囲:建築設計
施工:有限会社 勝建設